■ある日突然、よしる先生が言いました。
そろそろ単行本の発売日も近づいてきたねー、とそんな話をしていたら、突然よしる先生が言いました。
「自動サイン会やろう」
また変なこと言い出したなと思いつつ 話を聞くと、SNSにUPされた単行本の画像に自動でサインするシステムとかどうよ?とかそんな感じだったので、あー、さすが漫画家は変なこと思いつくもんだなと思いつつ、面白そうなのでその日のうちに実装しました(画像の判定は当初docomoの画像認識APIを使っていましたが、今はMicrosoft Azure Custom Visionを使用しています)
名付けて自動デジタルサイン会システム!(ロボットアームとかそっち方面じゃなくてよかったです)
よしる先生は今まで何回かリアルサイン会もやってきたのですが、首都圏で開催するサイン会ではどうしたって地方の人にとってハードルが高くなることを気にしていて、ネット上で人数制限無しの気軽に誰でも参加できるものはないかと考えてたみたいです。
そんなこんなで変女botに新規機能として自動デジタルサイン会を組み込んだわけですが、今回はシステムの要件定義も発案者である此ノ木よしる先生が担当ですよ!
■『変女』の自動デジタルサイン会やってます!!!
【参加方法】
1. 変女bot( https://twitter.com/henjo_official )をフォロー!
2. 『変女』単行本の「表紙」を写真に撮って、ハッシュタグ #変女 と共に画像をツイート!
せっかくなので、ツイートの際は際は作品の感想もご一緒に!
しばらく待つとこんな感じに、あなたのお名前+此ノ木よしる先生のサインが付いた画像を自動でお返しします。サインは何パターンかありますが、どんなサインになるかはやってみてのお楽しみということで。(メガネ千子のサインが確率的にかなりのレアサインになっています)
そうそう、こういうのは体験を楽しむものなので電子版でももちろんOKです!電子版の人は表紙のキャプチャー画像でもいけますよ!
なお、サインはお一人様1日1回までとなっていますので、そこは注意してください。
■Twitterでの自動サイン会は世界初!
変女botを使ってのサイン会なので「これって世界初のAIによるサイン会かな?」と思ったのですが、すでにAIサイン会はりんながやってました…。りんなの場合は本に収録されている「サイン券」をLINEでりんなに送る形式みたいです。
なので世界初のAIサインとはなりませんでしたが、単行本の表紙画像を自動判定して、サインを付けるよしる先生方式は仕組みとしては初めての方法だと思われます。ましてやTwitter上で行われる自動サイン会となるとこれは完全に世界初な気がしています。
ですが….細かいことを気にしてもあれなので、とりあえずデジタルサイン会という広いくくりでの世界初は諦めてマンガ業界初ってことでニュースにもして頂けました!!!
マンガ業界初!「変女」で全自動デジタルサイン会、表紙をbotが自動認識 https://t.co/DOI8OtXINu pic.twitter.com/BmRyov5bor
— コミックナタリー (@comic_natalie) November 1, 2017
ナタリーさんありがとうございます!!!
■画像判定とSNSの相性
最近インスタなどで画像投稿による口コミを期待するマーケティングが流行っていますが、機械学習による画像判定と組み合わせると、マーケティング的においしい投稿を誘導できそうですよね。
今回、変女botでは単行本の画像判定でサイン会って感じでしたが、、例えば大手のハンバーガーチェーンだとしたら、Twitterにハンバーガーの画像を投稿してもらって、画像判定で自社のハンバーガーだったら次回の割引券をDMで送ってくるbotなんかもできそう。
マクドナルドなんかはよくリツイートキャンペーンをやっていますが、お客さんが実際に撮った写真をSNSにどんどん上げることを誘導するキャンペーンのほうが飯テロ効果が加わってより有効な気もします。
さらに単なる画像判定だけでなく、投稿された画像がどれだけ美味しそうかも自動で点数化することもできるので、より飯テロ効果の高い美味しそうな画像にはより良い割引チケット的なものが当たるようにすれば、みんな綺麗で美味しそうな写真を投稿することを目指すので、かなりの飯テロ誘導施策として使えるキャンペーンになるんじゃないかと。
そうなると気になるのは画像のパクツイですが、ハッシュ値とかを記録しておいてある程度は弾くことはできるけど、目的は良い画像をどんどん投稿してもらって飯テロを促進することなので、いっそのこと黙認とかでもいいでしょうし。
さらにハンバーガーだけでなく、吉野家や松屋あたりが牛丼でやってもキャンペーンとして面白いだろうなぁと色々と妄想したり。(画像から「吉野家の牛丼」と「松屋の牛めし」の区別が付く機械学習モデルが実在してたりするので、別のお店の画像を間違って判定することもないですよ!)
うん。来年あたりどっかの会社が実際にやりそう!
(スタッフ)