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技術の話が多め

Twitterの価値はこの10年でどれだけ上がった?

Twitter社の買収話が最近話題でしたが、今回も売れるんだかどうだか微妙な感じになってきていますね。ソフトバンクとか名乗りを上げると面白いのですが、こないだARM買ったばかりですしねぇ。。で、そんなTwitter社ですが、本気で売却を検討したのは、どうも2007年ごろが最初だったようです。

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■2007年には米ヤフーと交渉

具体的な交渉金額が明らかになっている最初の例は2007年の米ヤフーによる買収交渉になります。このとき、Twitter側は日本円にして100億円ぐらいであれば売るつもりだったようです。
しかし!米ヤフーの提示した金額は十数億円!!いくらなんでも乖離が激しいのですぐに破談になったようですが、この交渉破談後にヤフーがTwitter側に言い放ったとされる発言が次のものになります。

少数のエンジニアで、一週間あればおなじものがつくれる

出典:「ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り」

一週間はともかくヤフーのエンジニアであればTwitterと同じようなサービスは作れる、と。実際そうでしょうね。だから足元を見た値段だったと思われます。

ただ、どうもシリコンバレーではこの脅し文句は結構定番とのことです。実際、規模の大きい会社であればスタートアップ企業の出したサービスと同じようなものを”作るだけ”なら可能なことが多いですからね・・・。

■次の相手はFacebook!!!

翌年の2008年にはFacebookと買収交渉が行われました。
この時はTwitter側が自己評価を5倍ぐらい上げてきて、500億円オーバーなら売るよ?と”ふっかっけた”そうです。が、結局この時は交渉の結果、数字がどうこうようりもTwitterはもっと成長できるとの判断で、Twitter側から断ったようです。

破談となったので、この時もヤフーと同じような脅し文句がザッカーバーグから出たそうですよ!

■そして現在

最近話題になっている買収交渉の額は少なくとも100億ドル以上(ってことは1兆円越え?!)と報道にあります。ですので、、

  • 2007年:十数億円
  • 2008年:500億円
  • 2016年:1兆円以上

とこんな感じになります。あくまで交渉金額ベースですが、約10年で1000倍近いですね・・・・十数億円だったのが、1兆円オーバーって感じ??元の金額もでかいですが、さらに金額が大きくなりすぎて意味がわかりません。。。

■参考資料

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

ニック・ビルトン
日本経済新聞出版社

この本はTwitterの共同創業者4人のゴタゴタやらドロドロした関係やらがよく書かれています…。見所はFacebookによるTwitter買収交渉のザッカーバーグの様子ですかね。あまりにも面白いので、そこを読むために買ってもいいぐらいです(?)

個人的に興味深かったのは創業者たちの間でも「Twitterとはなんなのか?」に対しての意見が割れるところですね。今ではTwitterっていったら特に説明もいらない存在ですが、数年前までは「Twitterってなんなの?」「簡単に言うとミニブログ」「単に短い文章のブログ?それの何が便利なの?」って会話も普通にありましたからね。

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